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スクールライフ

第3章 美鈴と渉 美鈴said





翌週。

私も終業式をむかえ、自宅にランドセルを置いてから渉の家に行った。

しかし、いつもと様子が違う。

『横尾』という表札は無くなっていた。

私は直感した。

渉は毎日来る私が嫌いになって、何も言わずに引っ越したんだと。

泣いて相談に来る私が嫌だったんだと。


その日を堺に私の瞳から涙が溢れることはなくなった。

弱さをなくすため武道を習い、強くなったつもりになった。

渉が帰ってくると信じていたのに。

彼が帰ってくることはなかった。



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