第1章 愛して、愛されたい(レイ)
レイアがクレイドルにきて2ヶ月が立ち、黒の軍と赤の軍は和解をし始めている。魔法の塔との戦いを終えてレイアはレイと恋人同士になった。そしてある日のこと。黒の兵舎はいつも通り賑わっていた。
セ「フェンリル!アタシと腕相撲しましょ☆」
フ「おう!いいぜ!何かける?」
セ「フェンリルが負けたらトマトを食べってのはどうかしら?」
フ「はぁ!?ならお前が負けたらスイーツ奢りな!」
セ「いいわよ☆じゃあ始めましょ!レイアちゃん、スタートの合図お願いしてもいいかしら?」
「うん。わかった!いくよー!ready go!」
レイアの声と共に腕相撲が始まった。それを見ていたレイアは突然後ろから声をかけられた。
振り返るとそこにはレイが立っていた。
レ「何やってんの?楽しそうだけど。」
「セスさんとフェンリルが腕相撲してるの!」
レ「へぇー。お前どうせそれ見てるだけならちょっと着いてきて?」
「うん!わかった!でも、どこにいくの?」
レ「それは着いてからのお楽しみ。」
レイアとレイは兵舎を抜けてセントラル地区の方へと向かって行った。そしてしばらく歩いていると、路地裏に入って行った。するとそこには、子猫が沢山いた。
「わぁー!可愛い!!」
レ「だろ?俺のお気に入りの場所。」
「レイは猫が好きだもんね!」
そう言うとレイは猫と遊び始めた。遊ぶことに夢中になっていたのかレイアに話しかけなくなって、レイアは少し猫に嫉妬していた。
「(はぁー。私猫になんて嫉妬するなんてどうかしてるよ。)」
すると横から声がして、振り向くとそこには、フードをかぶったロキの姿があった。
ロ「あー、アリスだー!レイの付き添い?」
「うん。でも構ってくれないから少し嫉妬してて……。どうしようって思ってたところ。」
ロ「なら俺が構ってあげるー!」
そう言うとロキは突然おでこにちゅっとキスをした。
「ロキ!?」
ロ「可愛い反応するなー。」
ロキがそう言うとすぐそばからレイの声が聞こえた。
レ「何してんの?」