第20章 頑張ったな

智「大変だったな」
翔「うん」
智「お疲れ」
翔「うん」
智「頑張ったな」
翔「…うん」

翔くんの瞳から　涙が零れる
日テレを背負って　ジャニーズを背負って
いろんな人の期待に応えた

嵐の　櫻井翔の涙

泣いてるくせに
めちゃくちゃ格好いいけど

智「今日はおいらだけの翔くんに戻ってくれよ？」
翔「なに　いつもあなただけの俺でいるつもりだけど？」
智「うっせーな　おいらがそう言うんだからそれでいーだろ　来い」
翔「智くんが来てよ」
智「しょーがねーな」

ソファから降りて　翔くんの前に座る
首筋に顔を埋めて

智「どうしてほしい？　何でもしてやる」
翔「何でも？」
智「許容範囲内でな」
翔「なにそれ」

何でも　って言ったら
どんなエロい格好させられるか
まぁ　今日はしてやってもいいけど

翔「たくさん誉めて　たくさん甘やかしてよ」
智「それだけでいーんか？」
翔「寝るときまた歌って　あなたの声に包まれて眠りたい」
智「翔くんががっつかなきゃ歌ってやれるな　おいらの意識があったら歌っちゃる」