第20章 頑張ったな
『100年先も 愛を誓うよ…』
囁くようにやさしく歌いながら
よしよしして 背中をトントンして
翔くんの呼吸がだんだんゆっくりになる
少しすると規則正しい寝息になって
顔が見たくて 覗き込むと
あどけない寝顔ですやすや寝入ってる
寝顔を見上げるのはよくあるけど
上からってあんまし見たことないから
なんだろう
子供みたいに 可愛い
おでこにそっと唇をつければ
くすぐったそうに 眉間に皺がよる
いつも抱き締められて寝てるから
翔くんに包まれてる って感じてたけど
抱き締めるほうも悪くないな
いとおしさが増す感じ
智「あいしてるよ おやすみ 翔くん…」
おいらの腕の中で ゆっくり休んで
明日も夜までかかるからな
帰ってきたら ゆっくり休めるように
風呂も沸かしといてやる
一緒に入って 洗ってやるから