第20章 頑張ったな
智「飲み終わったら寝るぞ」
翔「はいはい 隣り空けといてね」
ラテを飲み終わって 歯みがきをして
Tシャツに短パンになって布団に潜り込んでくる
智「ほら 腕枕」
翔「あなたが腕枕してくれんの?疲れるよ?」
智「翔くんいつもしてくれんじゃん 疲れるのにしてくれてんの?」
翔「俺はあなたを抱いて寝てたいからするの 疲れる訳ないでしょ」
智「おいらも今日は翔くんを抱いて寝たい」
翔「じゃあ甘えようかな」
智「おう」
伸ばした腕に 翔くんの頭が乗っかる
さらさらの髪の毛が少しくすぐったい
よしよしするみたいに頭を撫でてやると
頭の重みが少し増す
智「歌のリクエスト ある?」
翔「え?」
智「特別に歌っちゃる 」
翔「まじで?めちゃくちゃ嬉しいんだけど」
ホントに嬉しいと思ってんだな
声でわかる
智「リクエストは?」
翔「えー 何にしよう バラードがいいかなぁ」
智「歌わねーぞ?」
翔「え やだやだ」
よしよししながら
静かに口ずさみ始める
『伝えたくて 伝わらなくて 時には素直になれなくて…』
とびきり甘い声で歌ってやるよ
おいらの大切な翔くんのために