第20章 頑張ったな
翔『今楽屋に戻ったよ』
翔くんからLINEが入ったのは
26時も過ぎた頃
よし そろそろ行くか
近くのコンビニで買った
小さいボトルのブランデーを袋に
翔くんの楽屋のドアを開ける
翔「智くん!?」
智「よ」
翔「あなたまだいたの!?」
智「いたよ 翔くん見張ってないとまた仕事して寝ないと思ったからさ」
翔くんのことだから
仮眠とらないで台本をチェックするつもりだったはず
流れは頭に入ってんのに
念には念を入れるってヤツだな
でも 頼むから寝て欲しくて
智「おいらここに泊まるから」
翔「は!?何言ってんの 大丈夫だからうちに帰りなよ!」
智「んにゃ ここで翔くんと寝る」
ケータリングのポットに入ってるホットラテ
カップに注いで
袋からブランデーを出して2~3滴垂らす
智「ほい」
翔「あ ありがと」
カップを翔くんに手渡して
たたんである布団を広げる
靴下を脱いで ジーパンを脱いで
布団に寝転がる
翔「まじで?」
智「まじで」
少し困ったような顔で ラテを飲む翔くん
こんなところでへんなことしねーから
安心しろって