第18章 後輩ー智②ー
離れたあなたの腕を引っ張り 引き寄せて
引き千切る勢いでシャツのボタンに手をかける
中途半端にはだけた胸元に唇を這わせる
智「…はっ…あぁ…」
鎖骨を舐め 首筋に軽く吸い付き
あなたの肌を味わう
撮影で少し引き締まった身体は
今までよりも色香を帯びて俺を誘う
そのまま後ろへ押していき
簡易ソファに押し付けて
智「…そんながっつくほど 欲しいのかよ…?」
翔「当然でしょ…」
智「…なら 小細工なんてしてんじゃねーよ」
その言葉に 思わずカッとなる
あなたの代わりに 俺は
片手であなたの両腕を掴み
そのまま頭の上で縫い止める
華奢なあなたの両腕を固定するなんて訳なくて
胸の飾りに思い切り歯を立てる
智「っつ…!」
翔「嘘ついたのは悪いと思ってる でもあなたのためと思って」
智「おいら 自分でどうにか出来る…」
翔「あなたツラくなるでしょう?だから」
強い瞳から 一筋涙が零れてきて
智「…だからって翔くんがやなヤツになる必要…」
翔「智くん…?」
智「おいらのために翔くんがやなヤツと思われんのが嫌なんだよ それにおいらに好意を持ってくれてんならおいらが断るのが筋だ」