• テキストサイズ

はちみつとゆうだち。 « 気象系BL »

第1章 ─ N × A ─


─二宮side


「どうせアナタのことだから」

なんて上手く丸め込んでやったけど、そんなの嘘
ほんとは、雅紀と少しでも長く一緒にいたかっただけ
最近忙しかったから、雅紀には指一本触れられない日も当然あるわけで
ついつい柄にもなく看病するなんて言ってしまった


────────────


相「あ、温度計はそこで、あ〜冷え○タはね..」
「いいって、病人は大人しく座ってて」
相「...はい」

ちょこん、とベッドの端に座る雅紀
あ、そういえば着替えさせなきゃ、と思った
適当にクローゼットからスウェットを引っ張り出す

俺があげたパーカーが1番前列にあるのがうれしい

「スウェットこれでいい?着替えなきゃでしょ?はい、ばんざ-い」
相「あ、いや、いいって!それ位自分で...」
「だぁめ...。病人は黙ってろ...」

身体を捩って遠慮する雅紀
これ、久しぶりだな、

ほんとに、ほんとのほんとにそんなつもり無かったんだよ?
でも、最近会えて無かったってことはそっちの方もご無沙汰ってこと
久しぶりの雅紀のあたたかさがうれしくて

気づけばその胸板に、桃色の花を散らしていた

相「っ..やめ..」
「んっ、ん、」
相「跡、ついちゃ、から..」
「っは..ぁ...!」

肩をか弱く押されて気づく
そろそろ夏の撮影で脱ぐかもだな...
全然抑えが効かなかった

でもね、俺を見つめるその瞳、嫌がってなかった

むしろ...少しだけ嬉しそうな、そんな表情(かお)だった
/ 6ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp