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爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇

第4章 九州 大宰府


「何様はいずれか? 私は鎮台の首相を主上より任じられております。吉野菫個人への不敬無礼な物言い、市民としては一向に構わない。が、この場における私を首相と知ってその態度ならば、それは皇帝陛下への不敬となる事をよくよく理解しておきなさい」

「な、ぬぅ」

 鹿子木は二の句をつごうとしているが、しかし、語彙と頓智(とんち)が欠けていた。

「その上で、言いたい事があるのならば、どうぞ。円卓議長は今だけ、あなたに発言を認めます。さあ、一分以内に始めてくれますか? さあ、どうぞ」

 円卓議長とは吉野菫、鎮台首相である。やり込められた鹿子木は怒髪(どはつ)天を突きながら、米良に袖を掴まれ、二の句に当てる語を見付けれず、そのまま一分を過ぎ、発言権を失った。

「……結構。閣下がそう考えるのであれば、それはそれで」

 吉岡は鹿子木が黙って席へ腰を据え直したのを横目に、打って変わった静かな口振りで賛意を告げた。

 結局、長倉部長と臼杵部長の件について、更迭或いは自賠責いずれにおいても円卓は異存なかった。鹿子木もその点自体は異議を申し立てる事なく、結局そのままの流れとなった。

 長倉部長と臼杵部長は後日辞意を表明した。軍歴のキャリアに傷がついた長倉はまもなく健康上の理由で退官し、臼杵は名誉連隊長として左遷された。
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