爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇
第7章 山口 最期の日
九州鎮台軍、下関に侵攻。下関は陥落するが、戦争は周防長門の全土制圧へと波及し、美保関天満(大宰少弐 だざいのしょうに)・禅定門念々佳も山口市に進撃。方広院は山口死守を命ずるが、宇喜多都督はこれを無視し、独断で山口を放棄、後を託された杉県令は降伏を決断。17世紀『ブレダ(Breda)の開城』(オランダ Nederland 独立戦争)に倣って、吉野首相は友好的な講和会議・降伏文書調印式を開いたが、九州側から提供された杯を呷(あお)いだ杉県令は毒死してしまう。宇喜多都督は吉野首相の仕業として非難し、和平も破綻。安芸太田口(広島)と石州口(益田)を絶対防衛地点とし、宇喜多都督も厳島に着陣。事実上の最終決戦である、石州口・太田口の戦いが開幕。戦線は膠着し、この期に及んで遂に休戦交渉が試みられる。
九州軍の山口進駐と非武装地帯化、屋代島の返還で妥結。日本帝国・九州鎮台からは吉野菫と籠手田泰志が、畿内・山陽軍からは宇喜多清真と長船燎次が調印式に出席。長船中校はイスラム過激派ではなく、吉野首相らを嫌う伝統的なキリシタン保守主義者であった。航空母艦「ジョージ ウォーカー(George Walker)」艦上において、アメリカ国務長官との会談を経て休戦宣言が成立するが、最期の一矢を報いようとしたマスードによる襲撃が発生。盟友である長船中校は決行を知っており惜別の歌を詠むが、吉野首相・国務長官と禅定門念々佳らは艦載戦闘機で脱出、残存空軍の美保関少弐と共にマスードを空母ごと爆砕した。闇夜の月下に、対米依存に反逆した江上の娘・蓮池夏希。義勇兵出身の義父・蓮池冬弥(はすいけ とうや)と衝突した、彼女の結論は…。