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お菓子の魔女の言う事には。

第2章 お菓子の魔女の正体は。


「まぁログは消されてるから証拠とかないんだけどね」
「お前そんな事出来たのか」
「いや、今回僕のデュエルディスクじゃなかったから」

イベント用に特別に借りた最新型デュエルディスクは、個人情報保護のためにログアウト後はデータが削除される仕様だった。

「しかし、勝てたから良いものの、外からログイン出来なくなったのは不幸だったな」
「店長が分からないから適当に回線落としたみたい」
「力業過ぎるだろ…」
「まぁ結果、野次馬の被害はなかったし正体もバレなかったし。許される範囲かなぁって思うよ」
「でもこれでお菓子の魔女も標的の仲間入りだぞ?大丈夫か?」
「デュエルならなんとか。ウィルスとかハッキングはお手上げでーす。って言ってもあんまりリンクヴレインズ行かないからデュエルする機会も少ないかも」
「そう言えば、何故リンクヴレインズに行かない…?」
「生活の為のバイトが忙しいのですよ…行けるもんなら毎日でも行ってますぅー!って、僕の話はどうでも良いよ」

脱線しかけている話を元に戻して、名無しは言う。

「とにかく、僕はハノイの相手をしつつPlaymakerの正体を明かさなければそれで良いって事だよね」
「ハノイの騎士とは関わるな、垢バレしなければ十分だ」
「僕が近づかなくても向こうから仕掛けてくるよ、どうせ。だったらいっそ、協定結ばない?僕たち」
「協定?」
「そう、協定~」

名無しがにっこりと笑うと、反対に遊作は訝し気に顔をしかめたのだった…---。
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