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黒バス×短編集

第6章 洛山にはネコがいる①



洛山には猫がいるらしい
動物の猫なのか、なにかわからない
これはとある転校生の話


「猫?
あぁ、ネコな
いるいる」


同じクラスになった人物に尋ねると、笑いながら答えられる
ネコがいる、と。


「それは…」
「あぁ、ほら噂をすれば」


廊下に顔を向けると、赤髪の青年
1年ながらも生徒会長を務めながら、バスケ部のキャプテン
赤司財閥の御曹司
赤司征十郎がそこにはいた


「彼ですか…?」

「あぁ、違う違う
その隣にだ、隣」


その声に視線を向ける
が。


「身長でかいやつらなんですけど」

「あぁ、もう
タイミングわりぃなー」


おーい、ネコなんて呼ばれる
そんな身長が大きい人物の間から1人女性が現れる
先程まで大きい人物ばかり見ていたからか、小さく感じる
顔を左右に向けると、手を振っている人物が見えて振り返していた


「お菓子いるかー?」

「!
欲しいです!!」


キョロキョロとしていた顔は一気に笑顔に
彼らから離れて、近寄ってくる
そっと渡されたのは期間限定のポッキー


「ポッキー!」

「ネコ好きだもんなー」

「はい!」


周りが微笑ましそうに見つめる
そんな龍輝のそばには赤司ではなく、琥珀が

「いつもありがとう」

「いんやー、こっちこそ
癒されてるし」

「先輩ありがとうございます!」


しっかりとお礼を伝える彼女は誰からも好かれるなんて目に見えてて
なるほど、なんて納得する


「?」


視線を感じる
ネコと呼ばれた子がじっとこちらを見ていた


「どうかしたかい?」

「転校生の方ですか?」

「さすが、ネコ!
そうそう新しく来たんだよ」


何故か隣にいた人物が嬉しそうに答える
ネコは笑みを浮かべると


「剣崎龍輝です」


なんて挨拶してくるんだから
可愛がるのは間違いないなんて


「あぁ、でも彼女
赤司くんの彼女なんで間違って手を出さないようにしてくださいね
今までに何人も病院送りになってるので」



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