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黒バス×短編集

第7章 赤司×病み





あのまま、洛山が勝利してしまったら




赤「龍輝?」

「ううん、何も無いよ」



ウィンターカップ
誠凛を有り得ないほどに叩きつけ、勝利を収めた
それは王者としては当たり前のことで
だけれど、それは改めて王者としてあり続けることになっていて
赤司が赤司ではないままで
龍輝はそれが少し苦痛でもあった


「龍輝、監督が呼んでるよ」
「あ、ありがとう」


琥珀の言葉に少しだけホッとする。
いつもそばにいることが当たり前の状態
次の大会でも洛山が勝利する為には、力なんて抜けれない


「…それで、どうすんの」

赤「なにか問題でも?」

「あんた、戻らない気?」



琥珀の言葉に赤司は笑う


赤「戻ったところで変わりはしないですよ」

「龍輝の笑顔が戻るって言っても?」


琥珀の言葉に背中を向けていた彼女へ身体を向ける
それは真剣な顔で、赤司を睨みつけるようで


「ここに入学してからおかしいとは思ってたけど…
赤司君の前で笑う龍輝は違う龍輝
キセキや私、友紀の前で笑う龍輝は」

赤「黙っていただけませんか」



琥珀の方へハサミを向ける
ここまで暴力的ではなかったはずなのに
ふぅと息を吐くと、背中を向ける



「そのままにしとくと、離れるよ」

赤「やっと手に入れたものなんだ
離しはしない」





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