• テキストサイズ

Aprikosen Hamlet ―武蔵野人狼事変―

第4章 「月」THE MOON


聖「これ以上、犠牲者を増やしてはなりません! 一刻も早く、長栄山への救援部隊を編成しましょう! そのためにも、ここ平和島での務めを果たさなくては…!」

入谷「ああ、急ごう!」

聖「万人が万人に対して戦う時、人間は人間に対して狼と成ります…もしそれが『自然』ならば、私達の為すべき事は…」

幸「…よし、地対空ミサイルの電源が回復した! 僕達も、ポタージュ隊を支援します! 美保関少弐と﨔木長門を、ここで失うわけにはいかない!」

 私が見上げた大空を、敵味方の戦闘機が次々と切り裂いて行く。そして、この血塗られた天空では、同盟軍の命運を握るエース達が、今この瞬間も戦場を舞う。

ヘンゼル「…くっ! 被弾しましたが、まだ戦えます!」

航「無理するな、Hansel! stabilizerのdamageでは、すぐに飛べなくなる! 脱出しろ!」

ヘンゼル「了解…お役に立てず、申し訳ありません!」

クリスタロス「ラズールⅡが離脱。味方部隊、残り6機」

﨔木「また1機、殺られた…」@Su-47

天満「電源回復した機体は、すぐに離陸させて! このままじゃ全滅するよ!」@F/A-22A

クリスタロス「敵攻撃機が、羽田空港に向かっている」

幸「滑走路をやられたら、後続機が出撃できなくなる! 対地攻撃機を阻止して下さい!」

天満「了解、ポタージュ全機に告ぐ。私が片付けるから、念々佳と莓は援護して!」

念々佳・莓「「かしこまっ!!」」

﨔木「背後の敵機を警戒して! 一瞬でも気を抜くと、朝っ腹からスカートを斬られるよ!」

航「射程に入った、missile発射!」

クリスタロス「目標命中、撃墜確認」

航「さあ、次だ!」

仁「もしもし…あ、つながった。班分けで蒲田の守護を拝命する事になった、仁(めぐみ)です。羽田の近くで化物さんを見付けたので、私が殺しに逝きます…あの、誰か聴いてますか?」

幸「聞こえているよ、仁さん。了解、食人種の出没ポイントをレーダーに表示します。予想以上に感染が広がっているな…各隊、可能であれば攻撃して下さい!」

天満「…あと少し、もう少し…今ね、発射!」

クリスタロス「複数ターゲット全てに命中確認、やるじゃない!」

﨔木「さすが、毎日イカを大虐殺してるミホミー(笑)」
/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp