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【HQ東】君の相手をこの俺に

第5章 最後の思い出2


「あれ?名じゃーん」
坂之下前で菅原達と遭遇し、名と菅原はハイタッチの挨拶をかわす。
「よ。宿題終わったか」
「·····本当、澤村は先生というかなんというか」
「なんだよ」
と笑いあう光景に、1人輪に入れず一歩後ろにいる東峰。
「え?!なんで旭元気なくなってんの」
それに気付き、前を歩いていた三人がこちらを向く。
「あ、久々に名に会って緊張してんだ」
と笑う菅原に
「なにそれ」
と焦りながら驚く名
「違うからっ」
図星だった。さっきまで普通に話せていたのに四人になった途端、二人きりだったのを理解し、恥ずかしくなり、澤村達の様に親しげにできなくなってしまった。
「あーもぅ、シャキッとしてくれよエース」
澤村に背を叩かれれば
「そだ、代表戦おめでとう!」
と祝ってくれる名。
「早く皆と戦いたいねー」
「いや、まて、それは気が早いから!」
「何いってんだスガ。白鳥沢倒すんだろ」
「わかってる。わかってるけど、あー、ほら旭が震えるから」
「打倒白鳥沢ー!!!」
「おぅ!」
「名は他人事過ぎ!」
そうやって楽しくやり取りをしながら学校につけば
「昼1人なんだったら食べに来いよ。」
「確かに、清水もしるしな」
昼食に誘われ嬉しそうに別れた名を見送り
「はぁ、話をきけば聞くだけ梟谷の強さが分かるな」
「本当にな。どうしたらさっき言ってたサーブ打てんだ」
「なぁ」
と、先ほどまで聞いていた他校についての話を思い返す。
「でもって旭は、もうちょい名を誘うとかしろよー」
「なんで矛先こっちになるんだよ」
「昼に来てくれるかもなー。良かったなー」
「なんで棒読み」
夏休みが終わるまでは会えないと思っていたので予想外の展開に半ばついていけず練習が始まる。練習すればするだけ朝聞いたサーブやらは難しく思い、
『早く皆と戦いたいね』
と言う名を思い出しては、その光景を見せてあげたしい、自分も見てみたいと思って練習にも力が入る。代表戦が始まるまでは時間があるが、考えてみても、もう夏休みも終る。合宿の一週間もあっっと言うまだった。ならば、代表戦までは時間は全くない。それに逃げるつもりはもうない。伊達校の時にはなりたくない。
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