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【HQ東】君の相手をこの俺に

第4章 最後の思い出1


と立場を逆転すれば
「名お前、将来変な男に引っかかりそーだな」
と哀れんだ目で黒尾が言い
「あー」
と小鹿野が同意する。
「そこは二人でなの!?」
と困る名に
「まぁ、そんな顔じゃ無理か」
「ははは!確かに!!」
と大笑いした二人は名の体裁を受け、そんなふうに名にとっての最後の夏が終わった。そして
「え?木兎負けたの?」
「そーそー」
「しかも、いつもの~」
「あー」
BBQが始まり女子でかたまる。
「いやー。けれども烏野の三年生はしっかりしてそーですねー」
と大滝。それをきいて清水と名が
「「ないない」」
と揃う。
「エースはメンタル弱いけどね」
「「えー!?」」
と他のマネージャーと共に名も驚く
「名同じ学校でしょ」
「へへへ」
と、笑いながら東峰を見て噂通りなのかと、他は何も知らないなと思うのと同時に
「うわ、やっちゃんが狙われてる!」
「うわー。てか、なんであんなに背高いのばっか寄ってんの」
とマネージャー達で笑い合う。
「私ついでにお肉取ってこよ」
そう言いながら名が谷地を救いに行けば
「名先輩~~~。てか痛い!その傷は痛い!!!」
と谷地を無事救出し、怪我を心配されながら肉を回収する。
「名っ、だ、だ、大丈夫かそれ!痛そう」
と東峰に声をかけられる
「あ、大丈夫。私だけだから大丈夫」
自分だけが最後だと思いつつ周りを見つめる。その横顔に
「本当に痛くないなら良けどなー」
と頬の湿布に触れる東峰。あまりにも自然過ぎて一瞬脳が追いつかなかったが直ぐ様名は赤くなりそそくさと逃げていった。
「旭ー今のはいかんよー」
「え、俺なんか悪いことしたか?」
逃げてしまった名にしょんぼりする東峰をフォローする菅原。
「おたくのエースはたらしかなんか?」
と夜久がきけば
「いやぁ、名にだけです」
と笑う菅原。関係を察っした夜久は
「名にもとうとう」
と涙する。そして最後の方ではすっかり名は猫又監督の横を陣取ってあれやこれやと世話を焼かせされていた。梟谷グループとしては毎年恒例の光景だそうで誰も不思議がる事なく、
「お前さんもよく頑張りました」
と猫又監督に誉めてもらい、本当に遠征合宿が終了した。
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