第1章 これからも大好きな人
外へ出て 、早速一ノ瀬さんの姿を探す 。
一ノ瀬さんが行きそうな所などあの場所しかない 。
この場所には沢山の思い出が詰まっている 。
一ノ瀬さんと運命的な出会いも果たしたのもここ。
あの時夢でも見てるのかと思った 。時が止まったかとも思った。
視線の先に居たのは紛れもなく HAYATO 様だった 。
もう少し近くでその曲を聞きたくて歩を進めようと
した時思わず足音を立ててしまう 。
______ カサッ 。
その音に反応した一ノ瀬さんが歌うのを止め 、振り返る 。
「 誰かと思えば七海さんでしたか、おはようございます」
「 … 一ノ瀬さん … 。 」