• テキストサイズ

よるがあけるよ

第4章 水族館廃墟



「やぁ、ポッド。来てくれましたね」
「疑問:随行支援対象ではなく当機のみを呼び出した理由」
ポッド107はサーバー室に来ていた。
10Dがスリープモードに入ったら来るように27Sに言われていた為だ。
「ポッドだけに伝えておきたいことがありましてね……。今から教えることを10Dに言うかどうかは君に任せますよ」
27Sはサーバー室に2機以外誰も居ないことを確認するとなるべく扉から離れた所に移動した。
「この前のメンテナンスで見つけたんですけど、10Dって今耳に電子機器付けてますよね?」
「回答:司令官から着けるように云われた耳飾り。GPSが搭載されている」
「あぁ、やっぱり司令官が。……いいですか、ポッド。くれぐれも10Dに違反行為を起こさせないようにしてください。たとえば任務放棄や担当地区からの離脱なんかは絶対に避けるように」
「了承:そもそも随行支援ユニットとしての義務にその項目は含まれている。疑問:わざわざ当然の内容の伝達をする理由」
「少し調べてみたんですが、どうやらただのGPSではないみたいで……。何らかの違反行為を犯したと司令官が判断した場合、GPS機能が変化するシステムが働くらしいんです。おそらく排除用の………」
サーバーから盗み見た情報らしく、27Sはポッド107に口を寄せ小声で伝える。
「………ですので、何か出来心で事を起こしそうになった場合は全力で止めてやってください」
「……了承した」



/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp