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よるがあけるよ

第7章 大規模侵攻作戦


絶句し反論もままならない14Oに司令官は更に苦言を加えた。
「14O。私は今まで数多くの隊員の言動に目を瞑ってきたが、今回のお前の様子は看過しがたいものだ。まさかヨルハの規則を忘れたのか?」
司令官は溜め息を吐きながら、言ってみろとばかりに14Oを見据える。
「……感情を持つことは、禁止されている」
「そうだ。感情など地球奪還作戦には必要ない。死んだことになっている存在に情を掛ける余裕はほんの少しもないんだ。分かったら今すぐに持ち場に戻れ」
「…………失礼します」
14Oは踵を返し、苦渋の表情で拳を強く握る。
去っていく14Oを見て司令室もまたモニターに向き直った。
司令室は多忙を極めていて、どの隊員も先の揉め事など忘れて自分の仕事に専心している。
そのため、オペレーターのブースを通りすぎ司令室から出ていこうとする14Oに誰も気付くことはなかった。








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