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【ハイキュー】君じゃなきゃダメな理由【月島目線】

第10章 素直な感情


大きな駅で乗り換えをしている時、

知らない駅の中で人ごみになったらから不安になったのか、

僕の服の裾をギュッと掴んで。

「ちょっと、服が伸びちゃうんですケド。」

なんて可愛いと思っているくせに

僕の口からはそんな言葉しか出ない。

「だって、人いっぱいで…コワイいんだもん!じゃあ…」

って言って僕の手を掴んできた。

「…。今だけだからね。はぐれられても困るし!」

なんていいながらも、

嬉しい誤算で僕は由佳の手を繋ぎ

少しだけ強く握ったら

由佳はにっこり笑って…。

「よろしくお願いします!」

って。それから目的の電車に乗ったから手を放さなきゃなぁ…

なんて思って手から力を抜くと、

逆に由佳は手にギュッと力を入れてきて。

結局手を繋いだまま目的の駅について

バスにも手を繋いだまま。

不安だから繋いでるんだ。

って頭でわかっていても、心はそう取れなくて。

もしかしたら僕と手を繋いでいてほしいのかもしれない。

なんて馬鹿らしい考えが頭に居座ろうとしている。

バスを降りると潮のかおりが鼻いっぱいに広がった。

由佳は少し顔が緩み、

「蛍と、海来てみたかったの!」

と言うとすっごく甘い顔をした。

その間も手は繋いだままで。

でも海に着くと手は離れてしまって。

海辺に着き僕が砂浜を見ていると、ピンク色の貝を見つけ、

由佳に、

これって桜貝?

と聞くと

そうだよって。

よかった。と思いながらバッグから紙コップを二つだし、

一つを由佳に渡して…

今日来た趣旨を説明した。
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