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忘却鴉

第1章 二人の日常


 ユリさんが出かけている間部屋や風呂の掃除をしたり、洗濯物を畳んだりして過ごしている。これもユリさんに無理を言ってやらせてもらっているのだが……。
 流石に女性の下着を畳むのは最初は恥ずかしかったが2週間も経てば割と慣れてくる。
 なんかこうしてると新婚みたいな気がしてくる。

「何を馬鹿なことを……」

 実を言うと外に出るのも今日が初めてだったりする。
 何だかんだユリさんに任せっきりで外に出ることもなかったから、2人で外を歩けば何か思い出すかもしれない。
 2人で買い物に行くのだからこれは買い物デートになるのか?

「思春期か俺は!」

 こころなしか顔が熱くなってきた。頼むからユリさんが帰ってくるまでには、火照りがおさまっててくれ……!
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