第21章 第3部 Ⅶ
「……、此処までか。時間だ、我が愛しき共犯者よ。」
「……、は、はぁ……、っは、ぁ……。え、いと、しき、って……?」
やがて、この空間は閉じられ、共犯者は現実の世界へと弾き出された。
それでいい。お前は光在る場所で、お前の道を進め。
共犯者が何処へいようと、オレには関係ない。
オレは葉巻の吸い殻を今度こそ消し炭にして、体勢を整える。今宵は随分、迷子が多いらしい。
「ようこそ、此処はあらゆる怨念、怒り、哀しみの終着点。オレは貴様らをこそ、恩讐の彼方へと連れて行こう。」
「――――――――!!」
声にならない声が、叫び声となって、空間を震わせる。
「……、クク、クハハハハハハ……! さぁ来い!! 有象無象の残滓共!!
――――――――ただひたすらに、此処で戦い続けるのみ。