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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第20章 第3部 Ⅵ ※R-18









「――――――い……、ぱい……! センパイ! 良かった……、やっと繋がった! 本当に、良かった……! ご無事ですね……!」
 マシュの声は、涙声だった。きっと、今までずっと、サポート側で頑張ってくれていたのだろう。
「―――はいは~い、聞こえるね~? こちら、ダ・ヴィンチちゃんだよ~! 尋ねたいことも、言いたいことも沢山あるけど、まずは帰還! 近くに、聖杯があるみたいだから、巌窟王、回収よろしく! あとの細かいことは、カルデアに帰還してから! じゃあ、1分後に強制サルベージされるから、レイシフトに備えてね! じゃ、あとでね~!」
 そう言って、通信は一方的に切断された。きっと、サルベージの準備作業で忙しいのだろう。

「あ、アヴェンジャー……。」
 アヴェンジャーは、無言で聖杯を回収していた。
「アヴェンジャー……。」
「……。」
 アヴェンジャーは、返事をしない。それどころか、こちらに視線を向けることすらしない。

 ……。分かっている。彼は、怒っている。きっと、今まででいちばん、怒っている。
「ごめ……」
 私がごめんなさい、と言いかけた瞬間、カルデアによる強制レイシフトが実行され、それ以上話すことはできなかった。











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