第3章 また生きる事
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ハラハラと舞う白い雪。
汚い物でも見ているかのような母の目。
遠くなる赤色のハイヒール。
大きな屋敷と義理の家族達の顔。
食器が割れる音。
義理母が狂ったように叫ぶ声。
『……ぁ………』
強い…雨の音……
ザ──────……
【…大丈夫。最初は痛いけど、少しすれば気持ち良くなるから。ね?】
【ひっ……!!辞めで下さッ……んッ……やめッ…!】
ーバシッ
【煩いなぁ……。そうだ。お父さんのパンツでも口に咥えてなさい。】
ザ──────────……
【ヤダッ……んグ……ッ…んッ!ん─────ッ!!!】
息が詰まりそうな……
強いポマードの匂いが充満する暗い部屋。
ザ────────────……
【ふ…!く……ッ!…あぁ……気持ちいいよ…。出すよ?出しちゃうよ?中に……】
【ん───ッ!!んんッ───……!】
ザ──────────……
初めての赤で……
染まったシーツ……
考えただけで吐き気がする。