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恋歌 《気象系BL》

第1章 promise


自分のデスクに付くとすぐに、課長に呼ばれた。

「大野、二宮ちょっと来て」

課長の方を見ると、課長の前にこちらに背中を向けたふたりが立っている。

新人くんたちだな。

ニノとふたり、課長の方に歩いていく。

「おはようございます」

「おはよう。こいつら、今日からここに配属になる相葉と櫻井
お前たちに面倒見て貰うから」

「分かりました」

「相葉です、よろしくお願いします」

背の高い方が頭を下げた。

確かにニノの言う通り、爽やかスマイルのイケメンくんだ。

「二宮です、よろしく」

「大野です、よろしく」

もう一人の方がこちらを向き、頭を下げ挨拶をする。

「櫻井です、よろしくお願いします」

「二宮です、よろしく」

そちらに目線を移した。

そいつが顔を上げるとドキッとした。

ただそこにいるだけで、人の目を引く人間が希に存在するするが、こいつは正にそのタイプだ。

整った顔立ちと、全身に纏う柔らかいオーラ…

一言で言い表すなら『美人』。

男なのに美人という言葉がしっくり当てはまる。

「智?」

ニノの呼び掛けにハッとすると、目の前には首を傾げる櫻井の姿が…

「大野さん?」

なんだこいつ、男のクセに可愛い…

いや、俺おかしいだろ…男の仕草が可愛いって…

「あ、大野です、よろしく」

「相葉は二宮、櫻井は大野に付いて
ふたりとも優秀な営業マンだからしっかり学べよ?」

「「はい」」

「デスクはそれぞれの隣に用意してあるから、後はふたり任せたぞ?」

「はい、分かりました」

「はい…」
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