第14章 For your happiness
「いいよ、教えてあげる」
「本当ですか?ありがとうございます」
パッと笑顔を見せ嬉しそうな顔をする翔ちゃん…智の為に一所懸命なところほんと可愛いよね。
「二宮さんはクリスマスどうするんですか?」
「ん~、クリスマスはどうでもいいかな」
「そうなんですか?興味ないですか?そういうイベント」
「そうだね、俺クリスチャンじゃないし」
だって24日は雅紀の誕生日…クリスマスじゃなく雅紀の誕生日を祝ってあげたい。
「女装デート楽しかったですよ?雅紀としたらいいのに」
「え~、それって俺に女装しろってこと?」
「はい、二宮さんだったら絶対可愛いいですよ、雅紀も喜ぶと思いますけど」
「雅紀が?」
「だって俺に女装させた時、智さん絶対喜ぶって言ってましたよ?それって雅紀も喜ぶってことでしょ?」
「う~ん、そうか…」
正直、雅紀の誕生日どうやってお祝いするかまだ決めてないんだよなぁ…ちょっと考えてみようかな。
「女装してると外でも人目気にしなくて腕組めるし、手も繋げるし、キスも出来るし」
「え?キス?智、外でキスしたの?」
「あっ…」
顔を真っ赤に染めて固まった翔ちゃん…やっぱり外でお祝いしないで帰ってきたのは智が我慢できなくなっちゃったんだね?
「ふふっ、可愛いね翔ちゃん…それで?いつメイク教える?」
「俺はいつでも…二宮さんの都合のいいときで大丈夫です」
「じゃあ、明日にしようか…翔ちゃんメイク道具一式揃えちゃった方がいいでしょ、明日一緒に買いにいこう」
「ありがとうございます」
男二人で化粧品買いに行く約束って、ちょっとと言うかだいぶ可笑しいんだけど翔ちゃんとなら差ほど抵抗を感じないのは何でだろ。