第7章 急接近
8時になったのでエルヴィンさんの部屋に本を返しに行こうと部屋を出た。
右隣の部屋へ行き、ドアを控えめに叩く。
しばらくすると足音が聞こえてきて扉が開く。
『はい』
『エルヴィン副分隊長、本を返しに_______』
『っ、』
目の前に広がっていたのは、上半身裸で、タオルを肩からかけているエルヴィンさんだった。
『えっ、あ、えと………す、すみません…!!』
『こ、こちらこそすまない…………』
『よ、用事はそれだけですので……お、おやすみなさい!』
『ま、待ってくれ』
部屋から立ち去ろうとすると手を掴まれる。
『本を借りに来たんじゃないのか……?よければ好きな本を持っていきなさい』
『え、あ、でも………』
でもこれから暇つぶしの本がないんだよなぁ………
『そ、その………やっぱりお邪魔していいですか………?』
『ああ、もちろん。』
私はそのままエルヴィンさんの部屋へと入った。