第7章 急接近
『へぇー、エルヴィンこんな本持っていたんだぁ、』
今日は久しぶりにハンジさんとミケさんが部屋に遊びに来ていた。2人とも忙しいからなぁ。
『すごく感動しました、面白かったです』
『へぇー、またエルヴィンに本借りるの?』
『はい、暇な時に読もうかなーって思って』
『ふーん…………そうなんだぁ、エルヴィン羨ましいねぇ〜』
えっ、
『な、なんでですか………』
『んん〜?何でもー?』
とすごくニヤニヤしていた。
ミケさんが私に近づき首筋をスンスンしてくる。
ハンジさんが言うには【初対面】の人の匂いを嗅ぐ、みたいだが、会う度に嗅いでくるのだ。
もう既に何回も嗅がれているが、首筋にあたる感覚には慣れそうもない……………
『な、なんか匂います?』
『…………いや。』
いつもそう答えてくる。
なんで匂い嗅ぐんだろう、この人は本当に謎だ。