第7章 急接近
数日後
『やっと読み終わったぁ…………』
医務室にいる時から貸してもらっていた分厚い本をすべて読み終わり本を閉じる。
2冊の本を貸してもらっていて、片方はファンタジーもの、もう片方は恋愛小説だった。エルヴィンさんが恋愛小説を持っていたというのが驚きだったが、内容はとてもよかった。ガラにもなく号泣してしまった。
どうしようかな、もうやることもなくなっちゃったし…………
『返しに行こうかな、』
二冊の本を持って部屋を出る。確かエルヴィンさんの部屋は私の右隣だったはず。
……………あれ、待って。
男の人の部屋にこんなことで入って良いのだろうか………?
ほ、ほら、プライベートだってある訳だし…………
私はエルヴィンさんの部屋の前でウロウロしていると………
『アンー!!』
『あ、ハンジさんこんにちは』
『どしたんだい?エルヴィンだったら今日は遅いって言ってたよ!』
『あ、そうなんですね、ありがとうございます』
じゃあ夜に渡そうかな…………