第6章 変人たち
『そ、そうだったんですね、びっくりしました。』
男の人でも女の人でも同じことするのかなぁ………?
『あれ?若干顔が赤いよ?どうしたの??』
『あっ、赤くないです……!』
『??そう??』
ま、いっか、とハンジさんはソファーに腰をかける。
『あの、ミケさんもおかけ下さい。』
エルヴィンさんの腐れ縁、ってことは先輩だ。私は立ったままのミケさんに声をかけた。
『………ああ、ありがとう』
おっと…………低くていい声…………
『なにか飲みますか………?』
『じゃーねぇー!コーヒー貰おうかな!ミケもそうするだろ?』
『わかりました、ちょっと待っててください。』
コーヒーを入れに向かう。
『どうだい?怪我の治り具合は!』
『あ、だいぶ良くなってます。ときどき痛みますけど、痛み止めでなんとか。』
『そっかぁ、よかったねぇ、本当に!エルヴィン君のことが気になって仕事も手につかなかっ……………』
あっ、とした顔でハンジさんが口を手で押さえる。
『やっべぇ〜言うなって言われてたんだった〜。聞かなかったことにして!!』
『………いやもう無理じゃないか?』
ミケさんが冷静につっこむ。まぁ確かに無理な気がする………
『ま、まぁとにかく!リハビリに入れる段階になってよかったってことさ!!アハハハ!!』
『あ、ありがとうございます………』
『いやぁー、それにしても…………』
私は2人にコーヒーを差し出す。そしてそのまま戻ろうとしたら。
『アン可愛い〜!!』
と、後ろからまた抱きつかれる。