第1章 Abandon!
つい数ヶ月前までごく平凡な女子高生をやってたのに。
何が悲しくて真っ青な青空からスカイダイビングをしてるんだろう。
しかも、命綱なしで。
真紅「あぁぁぁぁぁぁ!!」
凄い勢いで急降下してるのに、地面には森だらけ。
このままじゃ開始早々死ぬよね!?
と思った瞬間、急降下していたのにふわふわと空を飛び始めた。
???「いや~、契約沿早々に仕事をさせられるとは思わなかったよ~~!」
この声は、おそ松兄さんの声…?!
真紅「お兄ちゃん、じゃないよね。別な、おそ松兄さん?」
悪魔おそ松「悪魔おそ松でぇ~す。そういえば、真紅ちゃんって派生のカラ松枠なんだっけ?」
真紅「え、えーと、実感はしてないんですけどね…」
悪魔おそ松「敬語はい~よ、俺が今は従者だし。真紅ちゃんは学生松って派生内容みたい!」
私もあのニート達の仲間だとは思わなかった。
真紅「そういえば、従者っていつ契約を?」
悪魔おそ松「んえー?さっき、女神様が強制的に…」
私は、姿も見えない悪魔おそ松兄さんと一緒に空を飛んでいる。
正しくは、悪魔おそ松さんが勝手に飛んでる感じだけど。
真紅「行く宛はあるんですか?」
悪魔おそ松「えーっと、とりあえずしっぽり出来るよう温泉が湧いてる湖に…」
真紅「え、し、しっぽりって!?」
悪魔おそ松「あ、俺の飯はご主人様がセックスしたときの快楽だから。飯食わないと、真紅ちゃんの動きを止めて強制収集するから」
真紅「ちょ、それは待って!?」
慌てて抵抗しようと思ったものの、気がづけば体は動かない。
悪魔おそ松「ごっめ~ん。従者契約してる時は、自由に体乗っ取れちゃうんだよね!」