第4章 帰還。
シンドバッドがジャーファルに辛い言葉を受けている頃、アラジンたちは“彼女”を探し、あちらこちらを駆け回っていた。
しかしその姿は見当たらない。
真っ白な彼女なら直ぐに見つかるかと思ったのだが。
二手に分かれた方が良いと判断した彼ら。
そんな中、アリババは込み合う人々の中に見知った二人を見つける。
アリババは賑わう周囲に負けぬよう、大きな声で彼らを呼んだ。
「モルジアナ!白龍!」
「!…アリババさん」
「お前ら、何でこんなとこにいるんだよ」
「アリババ殿…、それが人混みに流されてしまって…」
丁度困っていたところなんです、と白龍は苦笑した。
まだ慣れないこの国だ。
二人とも何処へ向かえばいいのか分からなかったのだろう。
「アリババさんは、如何したんですか…?」
「ん?」
「急いでいた様に見えたので…」
「急いで…?……あ、あああっ!!!」
忘れかけていた本来の目的。
こうしている場合ではないとアリババは隣に居た白龍の肩を思いっきり揺さぶる。
「お、おい白龍!彼奴何処にいるか分かるか!!?」
「ア、アリババ殿落ちついて下さい…!!」
「アリババさん…、白龍さんが苦しそうです」
「え、あ、わ、悪ぃ…」
はっ、と手を放すアリババ。
そんな彼を如何したものかと二人が見つめる。
「誰かを探しているんですか?」
「ああ。船に一緒に乗ってただろ?白いさ」
「“彼女”ですか?“彼女”なら向こうに」
そう云って白龍が示した先。
其処には_____