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白紙の冒険記。

第4章 帰還。


「『迷宮攻略者』様だ!!!」
「英雄たちに祝福を!!」



上がる歓声。集まる人々。
そんな彼らを見て、アリババが「すげぇな、」と呟いた。

そして群衆の向こうからやって来る人物に気が付く。
一際目を引く紫の髪色。
此処シンドリア王国の王であるシンドバッドだ。



「シンドバッドさん!」



アリババが声を掛けると、彼は笑みを浮かべて手を振りかえす。



「無事攻略を果たしたか!」
「はい!“ザガン”は白龍が」
「お蔭様で、俺も無事“ジン”を得ることができました」



何時かの時と同じように、彼は拳と手のひらを合わせ礼を云う。
シンドバッドは何か考えていたようだったが、それでも彼に笑顔を見せ、祝福した。



「さあ、宴の準備だ!!英雄たちに祝福を!」



国王の言葉に民衆がどっと湧く。
酒を持ってこい、食べ物を持ってこい、踊りは未だか、音を奏でろ。
大人も子供も、老若男女問わずの大騒ぎである。

そんな彼らをアラジンたちが嬉しそうに見ていると、再びシンドバッドが口を開いた。



「ところで…、気になっていたんだが」
「何だい?おじさん」
「君たちはまさか“無傷”で迷宮を攻略してきたのか?」



彼らの目が大きく開かれる。



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