第5章 第五章
「…………」目が覚めれば自分の上に見覚えのあるジャンバーがかけておりソファから起き上がると「お、恭弥起きたか」と、ディーノが雲雀に寄り「随分寝てたな、寝不足か?」と、聞く。そんなわけない、昨日、雲雀がソファに横になったのは、確か9時くらいだったはずだと、思い時計を見れば12時をかるく過ぎており自分は、10時間以上寝ていたのに驚く
「……知らないよ」ディーノの問に冷たく答えればかけていたジャンバーをディーノに渡し、「今日は、もう帰って」と、自分から戦うのを断りグイグイとディーノを扉のほうにおす
「おいおい恭弥どうしたんだ?熱でもあるのか?」と、雲雀がことわるのを不審に思い聞けば押してくる雲雀の手をつかみもう片方の手を相手の額におき「熱は、ねーな」と、言う。
雲雀は、「ないに決まってるでしょ」と、不機嫌にいい「離してよ……」と、ディーノを睨む。
「あ、わりー…」と、手を離し「ほんとにどうしたんだ?」と、聞き「まあ、そう言うなら仕方ないけどよ」と、さみしげに言えばジャンバーを着て「それじゃ、ま、何かあったら電話よこせ」と、言い残し応接室をでる。ディーノが着たジャンバーは、少し雲雀のにおいがした。