第2章 ごめんね。
『ばっ…何言ってんだよ…本気で』
動揺するアタシを見て土方さんはクツクツと笑うと屯所の中へと踵を返しながら口を開いた。
『ま、俺は嫌いじゃねーんだ。お前みたいな奴も。いつでも来い、待っててやる』
『なっ……だ、誰が本気にするか馬鹿野郎‼︎』
アタシの叫び声は虚しく響くだけでどうしていいか分からずその場に立ち尽くしてしまった。
そんな事言われた事がなかったから嬉しい筈なのに、喜べない。
何かが胸に引っかかる。
なんで?
どうして?
もしかして……アタシ、総悟を?
いや、そんな筈……じゃあなんであんな事言われて本気で怒ってるんだ?
……そっか。
『好きなんだ。…マジで』
一人でに出た呟き。
ここまでの一連の事を見ている人物が居た事をアタシはまだ知らなかった。