第2章 蒼井翔太パパ編
何だかんだ心配なお父さんはドアを少し開けて様子を伺っています。暫く何もなかったように進んでいく蒼蘭ちゃん。
「い、いけういったけど…さみ、し、いな(涙)」
泣きながら一生懸命前を向いて歩きます。
それを見ながらお父さんもボロ泣きです(笑)
信号をきちんと待ちます。青になると先程練習した通り、手を上げて渡るこの立派な姿。
安心してください、お父さん立派に渡ってますよー!
スーパーに到着しました。
「えっと…きょうはかえーだから」
さすが女の子ですねー。いつもお母さんとくるスーパーの中はお手の物です。置いてあるもの、どこにあるかカゴに入れてレジへ向かいます。
「こんにちはーおねがいしましゅ」
「こんにちはーいらっしゃいー今日は一人?」
「うん、ひといでおつかい!!しゅごいでしょ?」
「えらいねー。××××になりまーす」
しっかりお金を払って、袋に買ったものも入れて貰って
送り出してくれるお店の人にお礼を言って帰ります。
「あいあとーございましたー」
「ありがとうーまたねー気をつけてねー」
行きは涙を見せましたが、帰りは涙を見せません。
「おつかいできたーやったーー」
とても嬉しそうです。微笑ましいですね。
その頃、お家ではお父さんが一人でうずうずしてました。
蒼蘭ちゃんはどちら似ですか?
折角なので聞いてみました。
「んー俺ですねえ?(笑)行けるけど不安になってしまうってところは…」
そうですねー泣いてる姿もそっくりでしたね(笑)
「たーだいまーぱーぱー!!」
元気な声が響きます。飛び出すように出迎えに行くお父さん。
「おかえりーーーーありがとう蒼蘭ーー」
「きゃー」
ぎゅっと抱きしめるとお互い満面の笑みです。
「かってきたよーかえーのウーとおにくーーー」
「えらいーじゃあぱぱとカレー作ろっか!!」
「うん!!」
そして二人で仲良くカレー作りです。
暫くするとお母さんと美央ちゃんがご帰宅です。
「ただいまー」
「ままーおかえいー」
「おかえりー」
満面の二人がお出迎えです。
「蒼蘭、買い物行けたのー?」
「うん、しょごいでしょー?ぱぱとかえーつくったの」
「わーありがとう!!まま嬉しい!!」
よく頑張ったね、お疲れ様\(^o^)/
END