第1章 1滴
『だめ、では無く
良いの間違いでしょう?』
そう言う司は凄く意地悪な笑を浮かべている
「つ……司、今日は意地悪です……!!」
その笑みがあまりにも綺麗で私は顔を真っ赤にしながら寝室に逃げ込む
『あっ……少々いじめすぎましたかね……』
〜寝室にて〜
「……」
(ずるいです……あんな綺麗な微笑みを向けられてしまったら凄くドキドキするに決まってるじゃないですか……!!)
布団の中に潜りながら私は落ち着かせるのですが(色々と)
そうして五分くらい立った後に部屋にノック音が響きドアが開く
『#NAME#?寝てしまったのですか?』
司の声が真上からする……
「……起きてます」
思わずムスッとした声で答えてしまう
『そろそろ出てきてはくれませんか?』
司がそう言い終わると同時に布団から背を向けたまま出る
「……」
『ご飯、食べに行きましょう?』