第1章 1
俺はハッと我に返る。
数値を確認するとオーバー439を叩き出していた。
もし朝海が事件に巻き込まれたら、
佐々山のようになってしまったら?
考えただけで頭がおかしくなる。
唯一の家族、もう失いたくない。
「...すまない」
朝海も数値に驚いているのか何も言わない。
ただ、悲しそうな表情を浮かべるだけだった。
「いやー、事件の後だから
お兄さん少し気が立ってるだけだから...
朝海ちゃん?びっくりしたかな?はは...」
縢は気を使ってかフォローを投げかける
だが無意味だ
それから俺は顔を上げることができなかった。
-------------------------------------
1年ぶりの再会、それは呆気なかった
俺の考えすぎなのか、悪く思いすぎなのか、全てを台無しにしてしまった。
朝海から対面したいと、連絡が来たのにも関わらず
...何をしているんだ俺は...
あれから執行官宿舎に戻り、ベッドに潜り込んだ。
今日は悪かった、と
朝海にメールを送る。
すると即座に電話がかかってきた
朝海だ
「「あの、お兄ちゃん」」