第11章 優しい守り番
「か、んだ…」
精一杯振り絞って出した声は自分でもすごく間抜けだと思った。
「ハッ。何だよその間抜けな声」
「い、ま…」
神田の行動にますます意味が分からなくなってくる。
「そうやって隙があるからあいつにもべたべた纏わりつかれたんだろ」
「あいつ…?」
そう聞き返しても神田は答えてくれず、そこからずっと黙ったままだった。
そして途中から目が覚めていたアレンだったが完璧に起きるタイミングを失ってしまい起きるに起きれなかった。
(一体何がどうなってるんだ…)
こうしてそれぞれが色々な事を思う中、三人は無事に教団へと帰還した。