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大切な物【D.Gray-man】

第10章 海の魔物





「それじゃあ、ジェシーさんまたね」

「気を付けるのよ。また近くまで来たらいらっしゃい」


ジェシーさんとの別れを惜しみつつ教団へと帰ろうとした時だった。


「マイク…」

「ジ、ジェシーッ!」


突然ジェシーさんが一人の男性の方を見て名前を呼ぶ。
すると相手の人も慌てた様子で彼女の名前を呼ぶ。



「あれ?でもマイクって確かジェシーさんの恋人じゃ…?」


昨日話しているときに教えてもらった名前だ。

が、しかしそのマイクの隣にはべったり寄り添って歩く別の女性の姿が…。



「あんた…浮気してたのねッ!!」

「ち、違うんだっ」

「許さない!」



ツカツカと歩み寄って今にもマイクを殴りそうなジェシーさん。




ードカッ



「「えっ?」」



一瞬何が起きたか分からず皆が声を上げる。



「な、なんだよお前」

「ジェシーさんの友達。それじゃ、もう一発いっとこうか?」

「ヒッ…やめっ」



ーバキッ



ジェシーさんが彼に手を上げる前に私がマイクをぶん殴ったのだ。

こんな奴のためにジェシーさんが痛い思いする必要ない。




「ふふっ、あんたってほんと最高ね」

「でしょ?あ、そうだ!部屋にあったもの売って旅行とか行っちゃえば?」

「それもいいわね」

「女の人って怖いですね…」

「…あぁ」


キャッキャッとしている二人を見ながら若干顔が引きつっていたアレンと神田だった。













こうして色々あったが今度こそ私たちは教団へと向かうのだった。



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