第7章 怪しい物には気を付けよう
「あんなー!見つけた。急に行っちゃうから探したわ」
噂をすれば何とやらだ。
どうやらリナリーは私を探してここまで来たらしい。
「リ、リナリー…」
「神田も、貴女達も手を離して?あんなは私のよ?」
そうニッコリと笑いながら言うリナリーだが目は笑っていない。
やっぱり何かがおかしい。ていうか、普通に怖い。
「神田…今すぐ私を連れて逃げてくれっ!!」
神田も何か異変を感じたのだろう。
素直に私の言う事を聞いてくれた。
「ちょっ、あんな!ユウ!」
「ごめん、ラビ!足止めよろしく」
「え、えぇ~っ」
ラビを囮にして私たちはその場から逃げ出した。
ーバタンッ
「はぁ~。焦った。ごめん、神田。ありがとう」
「何なんだよアレ」
「私が聞きたいわっ」
追いかけてくる彼女たちを巻き今は神田の部屋にいる。
私の部屋じゃすぐにバレるだろうし。
「とりあえず…コムイさんの所に行くしかないね」
「行くってお前…」
「いや、だって絶対コムイさんのドリンクのせいだもん」
「俺がコムイんとこ行ってやるから此処に居ろ」
「え、でも」
「またお前あんな目にあいたいのかよ」
「うっ…お願いします…」
結局神田がコムイさんの所に行ってくれるらしく私は神田の部屋で待つことになった。