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大切な物【D.Gray-man】

第7章 怪しい物には気を付けよう




「な、な…なにこれーーーっ!!!」



朝起きて着替えていると私の胸は真っ平になっていた。



「ない…私の…胸が…なくなってるっ!!!」



こんなバカな事があってたまるか!と自分の頬を抓ってみる。
しかしこの痛みが夢ではないと実感させられる。



「まさか…」



嫌な予感がした私はそっと自分の股に手を触れる…。





…ついてる。




無い筈の感触がそこにはあった。




「いやーーーーーーッ」






ーバンッ




「あんなッ!?」



私の部屋のドアが勢いよく開く。
入って来たのはラビだった。



「ラビ…」


「わ、わりぃ…着替え中だったか?」



着替えている最中だったため上半身は裸だった。
慌ててそっぽを向くラビはまだ気づいていない。


私の体の異変に…。





「ラビ!こっち見て!」


「はっ?」


「早くっ!」


しかし頑なにこっちを見ようとしないラビ。
無理やりラビをこちらに向かせる。


「わっ、ばか、早く服着るさっ!…って、あれ?」


「どうしようラビっ!!男になっちゃった!」


「はあっっ?」


「酷いよ…いくら胸が小さいからって…全部なくすことないのに…グスッ」


「お、落ち着くさ」


「しかも付いてるんだよ!」



ラビもわけが分からないといった様子だ。
だが一番訳が分からないのは私だ。

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