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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『どーしよっか?
なんなら相談にのるふりしながら
俺がもらっちゃおうか?』

言うと思った(笑)

『いっとくけど、彼女、
お前のミーハーなファンと違って一途だから。
及川が相手じゃ、
結局いろいろストレスためてかわいそうだ。』

『ちょっとまっつん、それ、
俺にも及川ガールズにも失礼すぎっ(笑)
…じゃ、一途っぽい男、あてがってみる?
金田一とか、どうよ?
恋愛ビギナー同士、案外、
うまくいっちゃったりして。』

なるほど、金田一かぁ。
…いやいや、
俺まで及川思考になびくとこだった。
しかも"あてがう"って、なんだよ(笑)

『あのさ、そんな、
学級委員決めるみたいなノリで
考えることと、違うだろ?』

『ハハッ、だよねー、冗談、冗談!』

…どうだかなぁ、と思ったけど、
続いた及川の言葉は、案外、常識的で。

『彼女にしてみたら
"ハジメテ"捧げた大事な人と別れるなんて
やっぱり相当、考えるだろうからさ、
とにかくまっつん、焦っちゃダメだよ。
まっつん、ウソつくの下手だから、
中途半端な言い訳は、絶対、よくない。
彼女のことも綾さんのことも、
流れに逆らわないようにしな。
…俺みたいに、
両立する勇気も
悪者になる勇気もないなら、ね。』

『カッコよさげに言うなよ。
お前はただの"女たらし"だろ?』

『あれ、"クソヤロー"が足りなくない?』

『わざわざ言うのも疲れる(笑)』

『ちょっと!
手抜きされると寂しいじゃんっ(笑)』

『マゾか(笑)』

『SもMも、どっちも好きだけど(笑)』

『それこそ、どっちでもいい話だな(笑)
…サンキュ。』

『どういたしまして!
くどいようだけど、うまくいったら
お礼にぜひ、綾さんとのさんぴぃ…』

『ほんと、クドイ(笑)じゃあなっ!』

思ったより長い時間、
力を入れて話してたのか、
スマホを離すと、耳が変な感じ。

片手でスマホの画面をゴシゴシこすり、
もう片方の手で耳を揉みながら、
今、話したばかりの
及川の言葉を思い出していた。

"流れに逆らうな。"
そう言ってしまえば
結局、何も変わらない気がするけど、
なんだか
気持ちが軽くなったように思えるのは
やっぱり、"及川マジック"だろうか。

焦るな、と言われても、受験も卒業も近い身。
そうそうのんびりしてもいられないけどな…


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