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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『な、1個、聞きたいんだけど。』

『なぁに?』

言ったらダメな予感はする。
けど、言わずにいられない。

『なんで、及川に相談した?』

『…やっぱり、怒ってるんだ。』

『怒ってねぇって。』

いや、本当は怒ってるかも、と、
自分でも思ったけど、
それはちょっとおいといて。

『こそこそ及川に相談するより
俺に直接、聞きゃいいじゃん。』

『…及川先輩、
内緒にしとくって約束してくれたのに…』

いやいや、内緒どころか、
買い物帰りの綾ちゃんと
堂々と登場してきたから(笑)

及川が"フツー"の感覚でないことを、
彼女は知らないだろうけど
俺はよく知ってるし、

その行動には何の悪気もなく、純粋に

"お?
まっつん、もしや大人の女と浮気?!
いぃなぁ、俺も混ぜてっ!"

…と、
好奇心旺盛な自分の気持ちに素直に
行動した結果だ、ということも。

『あいつが、秘密なんか守れるかよ。』

『ごめんなさい、だって、センパイ…』

フッ、と、こっちを見上げる瞳は
何か、言いたげで。

『なんだよ?』

『…センパイ、あたしのこと、好き?』

『それ、俺の質問、無視してねぇか?』

『…』

黙られると、弱い。
とりあえず、泣かせないように、
当たり障りのない返事してしまう自分…

『好きだよ。そんなん、当たり前じゃん。』

俺を見上げていた彼女は、目線を反らす。

それは、
プイ、と、いう怒った感じではなく、

ジワリ、という感じ。
…悲しそうな、感じ。


『…センパイ、
いつもそうやって優しいけど、
なんか"とりあえず"な感じがする。
…あたしを傷つけないように、
とりあえず優しくしとく、みたいな。』


グサリ。

と、心の中で音がした。





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