第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)
…いらないこと言われると、
そのたびに気持ちが浮き沈みする。
だから、
もう一度、唇に、噛みついた。
『…ん、ぅっ、』
うめくような少し苦しそうな声。
俺の腰をつかむ綾ちゃんの指先に
力が入ったのがわかる。
抵抗してるつもりなのか、
それとも応えてるつもりなのか、
どっちにしても、
俺、止めないから。
そのまま片手でエプロンをめくりあげて
…シャツの下から手を入れようとしたけど
紐が邪魔してなかなかうまくいかない…
しょーがねーから
ボトムスに手をかけた。
長くてゆらゆら揺れる、
スカートみたいなワイドパンツ。
ウエストは広いゴムみたいになってて
簡単に下がる。
キスしたまま、
手で触れた腰回り。
?
予想してた手触りと違う。
思わず、キスをほどいて目線を下ろす。
『…綾ちゃんだって、
ヤるつもりだったんじゃねーの?』
『ち、ちがう。
この間、すごく、反省して…
女、捨ててたな、って。だから、
思いきって、下着、全部新しく…』
エロい、というわけではないし、
しっかりサポート目的(笑)な
面積広めなショーツではあるけど、
全体がレースみたいな上品な布地の
レモンイエロー。
そこにしっかりとおさまった尻は、
キュッと形よくひきしまっていて、
隠れてる分だけ、想像力をかきたてる
大人の色気がにじんでる。
『もしかして、ブラもお揃い?』
『…』
『お揃い、なんだ?』
『…』
答えないのが、
目をあわせてくれないのが、
逆に、返事そのもの。
『見せてよ。』
答えなくて、いい。
いいよ、なんて言わないだろうし、
断られても、力付くで脱がせるから。
エプロンの紐をほどくのは
自分でも驚くぐらい、 手早く出来た。
エプロンはそのまま後ろに放り投げ、
『…ゃ、ちょっと、』
抵抗する言葉も動きもはねのけて
薄いニットも、その下のシャツも
脱がせて投げて、脱がせて投げて、
隠そうとする両腕を片手で掴んで、
『いぃ、じゃん…』
ショーツと同じ、レモンイエローのブラ。
広いカップの中からのぞく、まぁるい丘。
『これ、どんくらいなの?E?F?』
…正直言って、EとFの違いは
どこのどのくらいの差なのかさえ
知らないんだけど(笑)
その言葉が、
この会話が、
大人のセックスぽくて
興奮するじゃん。