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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




腕の中から抜け出そうと動く体を
きつく、抱き締め…というより、
捕獲して。

『今日は、逆。』

『逆?』

綾ちゃんの動きが、一瞬、止まる。

こっち、向け。
こっち、向けよ。
今から宣言するから、
こっち向け。

…そう思いながら待つのに、
綾ちゃんの顔は、下を向いたまま。

わかってて、そーしてんの?
なら、いい。
もう、始まりだ。

綾ちゃんの背中に回した右手を
頭にあてて強引に反らせ、
顔をこっちに向けさせる。

『"逆"の意味、分かってんだろ?』

『…わかんないわよ。』

『うそつけ。』

『うそじゃない。わかんない。』

ホントにわかってないのか?
それとも俺、じらされてる?

こんなやりとりひとつに
自分がジリジリ焦げていくのがわかる。
今まで感じたことないくらいの
"独占欲"という欲望。

『逆ってのは、』

止まらない。止められない。

『今日、無理矢理犯されるのは、
綾ちゃんの方だってこと。
盛りのついた性少年の暴走だから、
綾ちゃんは、悪くない。
だから、遠慮なく、感じて喘いでよ。』

『や、ダメよ、そんなの…』

『ダメとか言わせねぇ。無理矢理だから。
綾ちゃんの意見は、関係ない。』

嫌われたらどうしよう、とも思うのに、
だからといって止められるわけでもなく

自分で言い出しといてなんだけど、
ビビッて泣きそうな気持ちと、
ちょっと興奮してる気持ちと、
欲を押さえられない身体の反応と、
そんないろんな思いが入り交じって、

『…いっちゃん、ちょっと待っ…』

まずは唇を、塞ぐ。
…頼むから、もう、
あれこれ言わないでくれ、そんな気持ち。

歯がぶつかりそうな勢いであわせた唇。
むしゃむしゃ食べるみたいに食らいつく。

『ぃ、ゃ、やめ…』

息継ぎの合間に聞こえてくる言葉は、
快感の喘ぎではなく、
俺を止めようとするあがき。

この間は
あんなに積極的だったのに、
俺から迫っちゃ、ダメなのかよ?

『…なんで、ダメとか言うんだよ!』

『…こんなんじゃ、きっと、いっちゃん、
朝になったら、後悔、する。
彼女とか静の顔、真っ直ぐ見られないよ?』

『俺たち、もう、一回寝たじゃん。
後悔とか、今さら言う?
大丈夫、俺、今んとこ、全然、
後悔なんかしてねぇし。』



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