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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『このまま、ここで、シちゃおっか?』

…一瞬で、

全身の血液が熱くなったのが、わかる。
情けないほど、鼻息が荒くなったのも。
格好いい言葉なんか浮かばないことも。

勝手に動く体が止まらないことも、

…そして何より、
綾ちゃん自身が、
それを望んでいることも。

腕の中から綾ちゃんを離し、
そのまま乱暴なくらいの勢いで
壁に向きあわせて押し付けた時、

カタン、と
小さな音がした。

狭い玄関の冷たいコンクリートに、
ハイヒールが、倒れた音。

それは、
強がって頑張ってきた女心が
寂しさと冷たさで
コロンと倒れてしまった、
綾ちゃんそのものみたいで。

俺、いるから。
コーコーセーなんて、何も出来ねぇけど、
そんでも、
俺が、そばにいるから。
綾ちゃんを、
"女"として大事にするから。
1人になんか、しないから。

…壁に押し付けた体。
そのまま、タイトスカートをめくりあげる。
ストッキングに包まれたショーツ。

…彼女のあのかわいらしい下着とは違う。
体のラインをしっかり包み込むような
安定感?!のある形。
色は、肌に近いベージュ。

『やだ、おばちゃんパンツ…醒めちゃう?』

壁際から、自嘲するような声。

『下着なんか、何でもいーんだよ、
どーせ、脱がせんだからっ。』

ホントに、そう思う。
特別な、頑張って準備した姿じゃなくて、
今、予想もしてないこのタイミングに、
欲に任せたセックスをすること自体が、
むしろ、興奮に繋がってる。

ストッキングごと脱がせたいのに、
手が震えて、力が入らなくて、
焦って力任せに引っ張ったら、

ピリッ…

微かな音がして、ストッキングは
破れたクモの巣みたいに
儚く縮むように形を変え、
もう、役にたたない姿になる。

『ごめん、破…』

折り曲げた両腕を壁につき、
後ろ姿のままの綾ちゃんは、

『いいの。ぜんぜん、いいから。
ね、もう、そのまま…』

ゆっくりと、
両足を開き、腰を突き出して、

『後ろから、』

首をまわし、こっちをむいて、

『犯して…』

俺、今日、
ベルトとかしてなくてよかった。
きっと、手が震えて、
自分じゃはずせなかったはず。

ゆるっとしたズボンとパンツを
まとめて下ろすのにかかった時間、
…多分、3秒。

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