• テキストサイズ

~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)




『一静、そりゃお前、高校生なんて
そういう時期真っ盛りだからなぁ。』

『そうそう。高校生は、無駄に
イライラダラダラムラムラするもんだ。』

『そういう時のための彼女だろ。
遠慮しねぇで体で慰めてもらえ(笑)
なんなら俺が、ホテル代、貸そうか?』

『でも避妊は忘れるな、
じゃねえと悩みが増えるぞ(笑)』

ダハハハ…

居酒屋で呑みながら
勝手なことを言って笑ってるのは、
なじみのおっちゃん達。

綾ちゃんがいなくなってから、
俺はまた、以前のように
日替わりで、"外の家族"と
晩飯を食べるようになった。

どの店にも随分ご無沙汰してたのに、
誰も
"心配したぞ"とか
"何かあったのか?"とか聞かないのは

多分、母のネットワーク?!で
"また一静が晩御飯、お邪魔するはず"と
連絡してあるからだろう。

…そんなこと、わざわざしなくていいのに。
俺は俺で、ちゃんと挨拶もするし、
ほどほど話、あわせたりするし。

親なのに、夜、家にいない
罪悪感だか何だか知んねーけどさ。

『なんか、最近、母親、ウザいから。
中途半端に過保護だし。』

と、俺が飯を食いながら愚痴ったら、
さっきのおっちゃん達の
"高校生はそんなもんだろトーク"に
なったというわけだ。

『ほれ、一静も飲むか?
そういう時は酒に限るぞ!』

『いや、俺はさすがに酒は…』

『あーあ、なんだかんだ言っても
母ちゃんの言いつけは、ちゃーんと
守るんだからなぁ。いい子か(笑)』

『そうだぞ、
大人の練習ってことでいいじゃねぇか。
静ちゃんには黙っててやるから
ほら、飲んでどんどん愚痴れ!』

…と、
さらに適当に俺をからかうおっさん達。
それを止めるのは、
その店の女将を始め、
おっさん達の奥さん達、女性陣。

『ちょっとあんた達、
一静に無責任なこと言わないの!』

『静が聞いたら、もう二度と
あんたのこと、相手にしてくんないよ!』

『ケチなこと言うなや。
一静は、俺らの家族と一緒だろ?』

『そうよ、家族と一緒よ!
だからこそ、あんたに似てしまった
うちのバカ息子と一静は違うのっ!
静の宝物、預かってんだからねっ!』

…よその夫婦を見ていて思う。
こんだけ遠慮なくものを言い合って、
よく、毎日一緒に生活してられるな…

うちにはない"家族の形"
これが"フツウ"なんだろうか?
/ 733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp