第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)
焦りと迷いで心が暴れる。
だけど。
キュッ…
俺のペニスに触れていた彼女の指に
少し、力が入った。
そして、ゆっくり、上下に、動く。
ほんの少しの力と動きだけど、
彼女の意思があるからこその動き。
…この場合、
俺の"男としてどうか"より、
彼女の"女から言い出す決意"の方を
大事にするべき、のような気がする。
ガバッ。
急に起き出した俺を
びっくりした顔で見てる彼女。
俺は急いで、
さっき脱ぎ捨てたジャケットを引き寄せ、
ポケットに手を突っ込む。
…取り出したコンドームの袋。
後ろにいる彼女の視線を感じながら、
ピリッと破き、自分で装着する。
これで、伝わったよな。
ヤるよ、っていうこと。
重さがかからないように気を付けながら
体を、彼女の上にそっとあわせ、
耳元に口を寄せた。
『俺の背中、つかまって…』
腕が、ギュッと背中にまわる。
『ねぇ、センパイ、』
『ん?』
『…もし私が
泣いたり痛いって言っちゃったとしても、
お願い、止めないで、最後まで、シてね。』
…そんな、
無理やりみたいな状況でのセックスなんか、
俺、ヤだけど…
彼女の体、まだ絶対、準備不足だし、
やっぱ、泣いたりするんだろうな。
でも、しょーがないってことだよな。
イヤで泣くわけじゃねぇんだしな。
『…わかった。』
もう、引き下がれない、という気持ちは
多分、俺も彼女も同じくらいのはず。
ゴソゴソと腰を動かし、
彼女の脚を少し広げさせて
ソコの入り口に、ペニスの先端をあてる。
入り口のぬめりを擦り付けるように
上下に動かしながら。
そして、覚悟を決める。
初、処女セックス。
目標は、とにかく、貫通。
プツッ。
先端だけ、中に入った。
キツい。
ナカの筋肉もヒダも、全部が全力で
俺という異物を拒否してる感じがする。
そろりそろりと、本当に少しずつ
前に…というか奥に…進ませる。
背中にまわした彼女の腕と指先に
ギュッと力が入る。
そろり。さらに侵入。
ぎゅうぎゅうにキツくて、
それこそメリメリと音がしそうだ。
息を止めて我慢してる彼女。
体全体が、棒のように固まってる。
『…ちょい、力、抜けるか?』
『…ム、リィ…』
フルフル、と首を横に動かす彼女。
でもこのままじゃ、相当、キツいだろ?
俺のも、締め上げられて痛いくらいだ。
