第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)
薄暗い部屋。
彼女は、閉じたカーテンの前で
じっとしている。
もう、迷ってる暇はない。
俺が先に、ベッドに腰かける。
『こっち、来いよ。』
おずおずと近づきてきた彼女。
その手を強引に引き寄せ、
耳元で、最終確認を。
『…この状況、わかってんだよな?』
『…うん。やっぱり私、センパイに、
ハジメテ、もらってほしい。』
ここまで言わせておいて
ゴールにたどり着けませんでした…じゃ
男としてダメだろ。
『なら、遠慮なく、もらうぞ?』
『うん。』
体の中が、一瞬で熱くなった。
もう、
"痛くないように"とか
"優しく、いい想い出に"とか
そういう余裕は、ない。
キスするより先に、
ベッドに押し倒す。
もう、順番とかも気にしない。
とにかく、脱がす。
見下ろしながら
彼女の制服のリボンをはずし、
ブラウスのボタンもはずし、
キャミソールもめくりあげて、
『水玉のブラも、いいじゃん。
下も、お揃い履いてんの?』
『うん。』
『見せて。』
返事を聞く前に、スカートもめくる。
『ホントだ。』
ショーツの脇から、指を滑り込ませる。
『ゃ…』
この場合の"ヤ"は、
否定ではないはず、多分…
だけど、まだ、カラカラのワレメ。
…誘っといてこの状態、って。
女の心と体、わかんねぇ。
だって、俺はもう…
ズボンとボクサーパンツを
イッキに脱ぎながら、言う。
『どうされたら興奮すんの?』
『そんなの、わかんない…』
『このまんまじゃ、多分、キツいぞ?
だってほら、』
彼女の上に股がって、反り立つペニスを
顔の前につきつける。
『こんなデッケーの、入れるんだから。』
彼女が初めて目にする勃起したペニスは
俺の、モノ。
…えっ…息を飲む音がする。
『イヤなら、今のうちに言えよ?』
『…ヤじゃ、ないもん。
センパイと、って、決めたんだもん。』
『じゃ、』
重なりながら、キスを。
ゆっくりほぐす時間はないから、
体が本能で目覚めてくれるのを
信じるしかない。
唇に舌を割り込ませて、
絡めあい、吸い込むように。
わざと、音をたてながら。
彼女の不器用な舌使いが、そそる。
キスしながら
両手を彼女の背中に差し込み、
ブラのホックをはずした。
フワ、と、軽くなる手応え。
『…ぁ、』
彼女の声で、
唇と唇が、離れる。
